相続の申告が終わる前の死亡

自分が誰かの財産を相続すると申告が必要になることもありますが、それが終わる前に相続人も死亡してしまったら、どうなるのでしょうか?
あまりないケースですが、まったくないわけでもありません。
もしそれが起きたらどうしたらいいのかわからなくなり、困ることも多い問題です。

これが起きた場合ですが、その相続の申告の義務もまた別の相続人へと相続され、二番目に起きた相続での相続人が、一番目の相続時に発生した相続の申告も代理で行う形になります。
少し複雑ですから例を出しましょう。

ある方が亡くなり、その相続人として配偶者と子供2人が相続人になったとします。
この相続では申告が必要になったため、配偶者と子供2人はそれぞれ相続の申告に向けて準備を進めていました。
ここで配偶者が突然死亡したとしましょう。
まだ相続の申告は終わっていません。

このときどうなるのかというと、まずは二番目に起きた配偶者の相続を行うのです。
この例では配偶者には子供が2人いますから、その子供たちが二番目に起きた相続でも相続人となります。
2人とも相続を放棄せず、実際に相続したとしましょう。
このときには資産だけでなく負の財産、たとえば借金や債務といったものも引き継がれます。
そのため配偶者がまだ申告していない一番目の相続での申告も、二番目に起きた相続での遺産の1つになります。
そしてこれを相続した子供がその申告を代わりにやることになるのです。

このように相続の申告がされる前に該当者が死亡した場合は、その該当者の財産を相続した方が代理で以前の相続の申告を行います。
このようなケースが起こりやすいのは、たとえば相続人が高齢だった場合です。
高齢夫婦の片方が亡くなり、残された配偶者が一度は相続をしたものの、その直後、後を追うように立て続けに亡くなるケースはあります。
また、相続人が若い方でも急な事故や病気で亡くなるケースはありますから、相続人が若ければこれが起きないわけでもありません。
もしこのようなことがあれば、相続の申告をしていない該当者の相続人は必ず代理での申告をしてください。