相続申告の具体例

相続申告について具体例をご紹介しておきましょう。
たとえば相続人が配偶者1人、子供3人の計4人だったとします。
遺産を調査したところ、現金1000万円、預金1億円、不動産3000万円、その他の動産として300万円、株式が500万円あったことが判明しました。
資産の合計額は1億4800万円です。

しかし負債として3000万円の借金があったため、合計の遺産額は1億1800円となりました。
これの申告の必要性ですが、この具体例での基礎控除は「3000万円+(600万円×4)」となり、合計5400万円です。
この5400万円までが相続の申告がいらない遺産の金額となりますから、遺産の総額からこれを引きます。
1億4800万円−5400万円となり、9400万円となります。
この9400万円は税金のかかる遺産となりますから、以降の申告手続きを行っていきます。

このときの流れも簡単にご紹介しておきましょう。
税金の計算といえば課税対象額を計算した後に税率をかけるという計算がおなじみですね。
その方法で行くなら、先の例の9400万円に相続税の税率をかければいいと思えるでしょう。
しかしこのときの対応は、一度法定相続人同士で対象の課税額を分割するとなります。
分割方法は法定相続分を使います。
先の例での法定相続人は配偶者1人、子供3人でしたね。
このときの法定相続分は配偶者50%、子供が残りの50%を等分しますから1人あたり約16%となります。

この割合にそって課税対象額の金額を分割するのです。
すると配偶者は4700万円、子供は1人あたり約1504万円となります。
この状態でそれぞれの金額に応じて相続税率をかけて、それぞれを合計すると相続税の総額が計算できます。
実際に各自が負担する税額は、実際に相続する遺産の金額に応じて按分しますから、これら計算の流れをよく確認してください。
わからないときや不安な時は専門家に対応してもらうのがおすすめです。

なお、遺産の総額が基礎控除の範囲内に収まる場合も多いでしょう。
たとえば遺産が1000万円しかなかった場合などです。
このときは申告は必要ありません。
このような具体例も参考にしつつ、相続の申告に対応してください。